2024年1月から新NISAが始まります。新NISAは非課税で資産運用ができるお得な制度ですが、40歳代で貯蓄ゼロの人も今から資産運用を始めるべきなのでしょうか。
本記事では、40歳代で貯蓄ゼロの人が新NISAを始めて老後までにいくらの資産を用意できるかシミュレーションします。積立金額別・運用利回り別にシミュレーションするので参考にしてみてください。
1. 40歳代で「貯蓄ゼロ」の世帯はどれくらいいるのか
まずは、40歳代で貯蓄ゼロの世帯がどれくらいあるのか確認しましょう。金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」によると、40歳代二人以上世帯の金融資産保有額の分布は以下のとおりです。
1.1 40歳代二人以上世帯の金融資産保有額
- 非保有:26.1%
- 100万円未満:11.1%
- 100~200万円未満:7.2%
- 200~300万円未満:5.4%
- 300~400万円未満:5.5%
- 400~500万円未満:4.2%
- 500~700万円未満:7.9%
- 700~1000万円未満:7.3%
- 1000~1500万円未満:7.4%
- 1500~2000万円未満:3.8%
- 2000~3000万円未満:5.2%
- 3000万円以上:4.9%
- 無回答:3.8%
- 平均値:852万円
- 中央値:250万円
貯蓄ゼロの世帯の割合は26.1%です。40歳代二人以上世帯のうち、約4世帯に1世帯が貯蓄がないことがわかります。貯蓄ゼロの世帯が意外と多いことに驚く人もいるのではないでしょうか。