国民健康保険料「上限引き上げ」で困るのは誰？影響を受ける年収ラインは 国民健康保険料の上限額は2万円アップの106万円へ

2. 国民健康保険料「上限引き上げ」で困る年収ライン

厚生労働省の「国民健康保険の保険料（税）の賦課（課税）限度額について」によると、2023年度と2024年度に、国民健康保険の上限額に該当する人の年収は次の通りです。

• 2023年度（上限額104万円）：給与収入約1140万円（給与所得約960万円）以上
• 2024年度（上限額106万円）：給与収入約1160万円（給与所得約980万円）以上

2023年度は給与収入約1140万円以上の人の年間保険料は104万円でしたが、2024年度は給与収入約1160万円以上の人は106万円にアップします。

また、給与収入約1140万円以上1160万円未満の人の保険料も上がります。

3. 国民健康保険料の上限額は2万円アップの106万円へ

2024年度の国民健康保険料の上限額は、2万円アップの106万円です。

国民健康保険加入者全員の保険料がアップするわけではなく、影響を受けるのは給与収入約1140万円以上の人です。

医療給付や介護給付の増加に伴い、今後とも国民健康保険の保険料や上限額は引き上げが予想されるため、保険料に関する改正などに注視して今後の家計収支を考えましょう。

参考資料

• 厚生労働省「国民健康保険の保険料（税）の賦課（課税）限度額について」

西岡 秀泰