2. 70歳代の世帯の平均貯蓄額は2318万円
令和5年版高齢社会白書では、年代ごとの二人以上世帯の貯蓄額も集計しています。
これによると、70歳代以上の二人以上世帯の平均貯蓄額は2318万円です。
同じ統計によると、60歳代の平均は2537万円で、60歳代から70歳代以上にかけて若干の貯蓄の減少が見られますが、大幅な資産の取り崩しをせずに70歳代に差し掛かっている世帯が多いと推測されます。
3. 平均に到達していれば家計の過度な心配は不要
続いて、総務省統計局「2022年(令和4年) 家計の概要」をもとに、老後の生活費を見てみましょう。
65歳以上の二人世帯の平均的な家計の収支は【図表3】の通りです。
仮に70歳の方が90歳まで上記の支出を継続すると仮定すると、累計で1298万円不足する計算となります。
70歳代以上の平均並の資産を保有していれば、介護費用などによる支出の上振れを加味しても、確かに過度に家計を心配する必要はなさそうです。