4.3 自宅の売却・住み替え
70歳以下など、まだ引っ越しに抵抗がない方は、自宅を売却してまとまった資金を手に入れるのも一案となる場合があります。
特に土地の価格が高い首都圏・大都市圏に住んでいる方には有効な手段です。
現役の子育て世代と同じ自宅に住んでいる場合、老後生活を送るには広く、かえって不便なケースが少なくありません。
売却後は便利でコンパクトなマンションに住む、郊外に一回り小さい家を建てるなどの手段が考えられます。
売値と次の住処に必要な資金を試算して、手元に資金を残せないか考えてみてください。
5. まとめにかえて
内閣府の調査によると、75歳以上の約7割は家計に特段の心配がないという結果になりました。
70歳代以上の二人以上世帯の平均貯蓄額は2318万円。
老後生活にゆとりを持たせるためのポイント3つを参考に、老後について今一度考えてみてはいかがでしょうか。
参考資料
太田 彩子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年9月4日更新)