2. 世帯年収で1000万円を超える世帯
ここまでは、1人の稼ぎとしてみた年収1000万円超えですが、世帯年収で1000万円超える世帯はどのくらいあるのでしょうか。
厚生労働省「2022(令和4)年 国民生活基礎調査」から世帯数の分布を【図表4】でみてみましょう。
世帯年収が1000万円を超える世帯の割合は、12.6%となっています。
1000~1100万円3.1%、1100~1200万円が2.1%、1200~1300万円が1.7%と続き、2000万円以上は1.4%になります。
世帯の平均は545万7000円、中央値は423万円です。
世帯年収1000万円は、たとえば夫600万円、妻400万円の年収で達成できるので、個人で1000万円稼ぐよりも難易度は低くなります。
そのような理由から、世帯年収1000万円超えは、8世帯に1世帯と割合は高めになっています。
また、税金面でも、共稼ぎの場合は税率が低くなるので1人で1000万円稼ぐよりも有利です。
2.1 年収1000万円超えの世帯構成
年収1000万円超えを実現している世帯で一番多いのはどんな世帯なのか、世帯構成ごとの数を【図表5】【図表6】でみてみましょう。
夫婦と子の世帯が314万4800世帯で、世帯年収1000万円超えの全世帯の50.7%、約半分を占めます。
その次に夫婦のみの世帯が115万6000世帯で18.6%、次いで単身世帯が47万2800世帯で7.6%となっています。
前出の厚生労働省「2022(令和4)年 国民生活基礎調査」によると、全世帯の平均所得が545万7000円であるのに対し、児童のいる世帯の平均所得は785万円なので、子どもがいる世帯は総じて所得が高い傾向があるようです。