「年収1000万円」というと、ひと昔前は、タワーマンションに住み、高級車を乗り回しているイメージがありましたが、最近では、「年収1000万円」は“高所得貧乏”などといわれるようになっています。
その理由は、税金を多く取られているのに、手当はもらえず、生活が苦しくなっているからです。
このように「年収1000万円」のイメージはだいぶ変わりましたが、それでも、年収1000万円の大台を超えることを目標に仕事を頑張っている人は多いと思います。
年末が近づき、「来年こそは」と考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで、年収1000万円超えを実現している人はどのくらいいるのか、男女別、世帯別、都道府県別など、さまざまな角度からご紹介します。
1. 年収1000万円超えはどのくらいいるか
国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」から、1年を通じて勤務した給与所得者の給与階級別の構成比をみてみましょう(【図表1】参照)。
なお、ここでいう「給与」は1年間の支給総額、いわゆる「年収」にあたります。
一番割合が多いのは400万円以下の16.5%、その次が500万円以下の15.3%となります。
従って平均給与は458万円となっています。本題の1000万円超えは、5.4%となります。
内訳をみてみると、1000万円超~1500万円以下が4.0%、1500万円超~2000万円以下が0.8%、2000万円超~2500万円以下が0.3%、2500万円超が0.3%です。
なお、900万円超~1000万円以下は2.2%となっています。
給与所得者18人~19人中1人は年収1000万円超えということです。