2. 65~69歳の月の生活費はいくら?赤字は約4万円に
では、65歳以上になると月の収支はどれくらいになるでしょうか。
総務省統計局「家計調査年報(家計収支編)2022年(令和4年)」より、二人以上世帯のうち65歳以上の無職世帯の家計収支を確認します。
2.1 65~69歳の無職世帯の家計収支
- 実収入:27万7757円(うち社会保障給付21万423円)
- 非消費支出:4万637円
- 消費支出:28万10円
- 月の収支:▲4万2889円
60歳代後半の月の収支は約4万円の赤字でした。
物価高を考えると、さらに赤字が増えている可能性も考えられます。
上記の図表を見ると、70歳代前半になると約2万5000円、75歳以上では約1万5000円の赤字となっており、年代を重ねるごとに収入や支出は減っているものの、赤字なことに変わりはありません。
やはり仕事を辞めるまでにどれだけ貯蓄をするかが重要となるでしょう。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。群馬県出身。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
現在は株式会社ナビゲータープラットフォームが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは資産運用や老齢年金、貯蓄、NISA、iDeCo、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児の母であり、趣味は執筆・読書、音楽鑑賞、写真、旅行。今の夢はYOASOBIのライブに行くこと。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年4月4日更新)。