3. 老後の生活費は徐々に落ちていくもの？
老後を迎えれば、支出はそこまで膨らまないと感じるかもしれません。
それならば、若いうちにお金を使っておきたいと思えますよね。確かに今の生活を犠牲にしながら、老後資金を貯めても使わなければ意味がありません。
一方、老後の生活費はどれくらいなのかを正確に知っている方も多くはありません。
総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2022年(令和4年)平均結果の概要」によると、無職シニア夫婦世帯の家計収支は平均で次のとおりです。
3.1 【実収入：24万6237円】
- 社会保障給付：22万418円
- その他：2万5819円
3.2 【非消費支出：3万1812円】
可処分所得：21万4426円
消費支出：23万6696円
- 食料：6万7776円
- 住居：1万5578円
- 光熱・水道：2万2611円
- 家具・家具用品：1万371円
- 被服及び履物：5003円
- 保健医療：1万5681円
- 交通・通信：2万8878円
- 教育：3円
- 教養・娯楽：2万1365円
- その他：4万9430円
収支：▲2万2271円
65歳以上の夫婦のみの無職世帯の場合、年金収入だけでは「毎月2万2271円の赤字」となることが分かりました。
実際の家庭にあてはめてみると、この2万円の赤字を出さないようにやりくりしていくのではないでしょうか。
贅沢をしなくとも、年を重ねるごとに医療費や介護費用は膨らむものです。持ち家世帯では、修繕費用などが発生することもあるでしょう。
不測の事態に備えて、どんぶり勘定ではなく、相応の資金を準備しておくと安心でしょう。
