2025年11月21日、高市内閣における経済対策が閣議決定しました。かねてから報じられていたとおり、物価高対策の「一律現金給付」はありません。
ただし、物価高による家計への影響が特に大きいとして子ども1人につき2万円の給付が決定しました。
なお、この度の経済対策の一環ではありませんが、恒久的な制度として「年金生活者支援給付金」という給付金があるのをご存じでしょうか。
年金生活者支援給付金は、所得が一定額に満たない年金受給者をサポートする目的で創設された制度です。
この給付金は、公的年金にプラスして2カ月に1度、支給要件を満たす限り継続して支給されるため。老後の生活をしっかりと下支えしてくれる頼もしい存在となります。
本記事では、この年金生活者支援給付金について、老齢・障害・遺族の3種類に分け、どんな人が対象となり、給付額はいくらか、そして手続き方法について解説していきます。
1. 年金生活者支援給付金とは? 【老齢・障害・遺族の3種類】
「年金生活者支援給付金」とは、公的年金を含めてもなお所得の低い世帯を対象とする給付金です。2カ月に一度の年金支給日に、公的年金に上乗せして支給されます。
近年しばしば実施されている「住民税非課税世帯への給付金」などの一時的な支援とは異なり、要件を満たす限り継続して受け取ることができる恒久的な支援制度です。
年金生活者支援給付金は、以下の3つの種類があります。
1.1 年金生活者支援給付金は3種類
- 老齢年金生活者支援給付金(補足的老齢年金生活者支援給付金)
- 障害年金生活者支援給付金
- 遺族年金生活者支援給付金
それぞれの支給対象者を確認しましょう。
