企業がガクチカで知りたいのは再現性

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企業がガクチカを訊く意図は、どのような理由から活動を行い、課題解決を目指し、どんな学びを得たのかを知るためです。

「ガクチカ」で注目されること

実際に面接を受けると、結果や功績よりも過程に注目して話を聞かれることが多いです。人となりを知るために質問をしているということです。

また、経験から得た学びをもとに、入社後に活躍できそうか検討されています。

「ガクチカ」で聞かれること

就活を終えた24卒のメンバーによると、ガクチカを訊かれた聞かれた後は、「なんでやろうと思ったの」「なぜ続けられたの」という話が続くことが多かったそうです。ガクチカの目的までが質問のセットということです。

ガクチカを考える時は、できる限り言語化すると価値観が見えてくるかもしれません。

<例>

  • 誰かに喜んで欲しくて行った行動だった
  • 自分の力を試したかった
  • 自分の目指すキャリアに必要だと思った

「活躍できそうか」を考える基準

企業は、学生の価値観・モチベーションの源泉を聞きたいと思って聞くことが多いです。

そして、「失敗経験があるから、うちの会社でもあきらめずに頑張ってくれそう」や「勉強好きだから、研究して業績アップを意識できる人になりそう」など、その後のことを予測します。

企業側は、私たちの話から物事に対する価値観や、その活動に対するモチベーションがどこから湧いたのかを訊き、企業とのマッチ度を測っています。

ですから先ほど述べたように、ガクチカの内容は何でもよいとされています。一方で、力を入れた活動に対しての自分の気持ちや得られた学びについては深く考えなければならないということを覚えておきましょう。

新卒採用の意義から意図を考えよう

ガクチカで資格についてアピールする人が一定数います。しかし、資格を持っていることそのものが有利になることはほとんどないと考えられます。

一部例外はあるのかもしれませんが、企業は新卒に対して直接的に仕事に関係するハードスキル(専門的な能力)を求めていません。即戦力として活躍できる人が欲しいなら中途採用をすればよいからです。

企業は人材を育てるために新卒採用をするため、現時点でハードスキルを持っている人よりも、自社にマッチしたソフトスキル(専門的ではない能力)を持っている成長ポテンシャルが高い人材を求めているといえるでしょう。

もちろん資格取得の過程で経験した学びはガクチカになりますし、ソフトスキルもハードスキルも両方優れていることに越したことはありません。場合によっては、早い段階から「その企業に興味があった」というアピールに使えます。

ただ、資格を持っていたら有利というわけではないということは知っておきたいポイントです。