近年、日本の国民負担率がじわじわと上昇しているというニュースを目にすることがあります。
所得から支払う税金や保険料の負担が大きくなっていることもあり、なぜ国民負担率がこのように上昇しているのか気になる方もいるでしょう。また、ほかの国と比較して日本はどの程度なのかも知りたいところです。
この記事では、国民負担率とはどういったものなのか、そして上昇するとどのような影響があるのか、近年の状況や他国との比較などについて解説していきます。
国民負担率とは
国民負担率とは、個人や企業が生み出した所得に占める税金や社会保険料の負担割合を示したもので、国際間で公的負担の重さを比較する際の基準とされるものです。国民負担率は以下の計算式で算出します。
国民負担率=(租税負担額+社会保障負担額)÷国民所得
税金には、所得税や法人税のほか消費税などが含まれ、社会保険料には健康保険料や介護保険料、年金保険料などが含まれます。