50歳未満のねんきん定期便(35歳と45歳以外)
50歳未満の方が受け取るねんきん定期便には、これまでの加入実績に応じた年金額が記載されます。
あくまでも現時点での試算額になるため、今後の働き方に応じた金額は含まれません。
そのため、想定よりも少ないと感じることがほとんどです。
50歳以上のねんきん定期便
50歳以上の方に届くねんきん定期便には、今の働き方が60歳まで続くと想定した場合の年金見込額が記載されています。
そのため、これまで確認していた金額よりも高くなっているケースが多いです。
ただし、あくまでも見込額にはなるので、年収やいつまで働くかなどにより、金額は異なるという点に留意しましょう。
なお、35歳、45歳、59歳の方には封書のねんきん定期便が届きます。より詳細に確認できるので、届いた際にはチェックしてみることをおすすめします。
その他、ねんきんネットではいつでも年金の見込額を確認できます。
シミュレーションもできるので、参考にしてみると良いでしょう。
50歳代以上の84.1%が「年金の見込額が少ない」と感じる
同アンケートで「ねんきん定期便などをチェックしたことがある」と回答した方に、「年金が少ないと感じたか」を聞いた問では、84.1%が「はい」と回答しました。
- はい:84.1%
- いいえ:15.9%
8割以上の方が「年金が少ない」と感じたようです。
先述のとおり、50歳以上の方がねんきん定期便で確認できる金額は、今後の働き方もある程度加味されたものとなります。
にも拘わらず、多くの方は少なく感じるという結果になりました。
厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、2021年度末時点での平均受給月額は、国民年金が5万6368円、厚生年金が14万3965円(国民年金を含む)です。
国民年金には大きな個人差がないものの、厚生年金は1万円未満から30万円以上までばらつきがあります。
平均通りの年金が受け取れない方も多く、年金での老後生活に不安を抱えてしまう方も多いようです。