ユーグレナのバイオ燃料事業
バイオ燃料事業事業では、ユーグレナ等の微細藻類やその他バイオマス資源のバイオ燃料原料としての利活用や、バイオマス資源を活用したバイオ燃料の開発・製造・販売の商業展開に向けて、各種研究開発やパートナーシップ構築を行っている。
バイオジェット・ディーゼル燃料実証プラントにおけるバイオ燃料の実証製造を継続するとともに、当社が製造・供給するバイオ燃料(ブランド名「サステオ」)の導入先の開拓や、バイオジェット・ディーゼル燃料商業プラントの建設に向けた取り組みを推進している。
同社は、2026年の売上高目標を1000億円を目標として、バイオ燃料事業を第2の柱と位置づけている。
実証事業では、バイオ燃料の導入事例が当第3四半期までに累計86件に達した。また、2023年5月のG7広島サミット(主要国首脳会議)において「陸・海・空」の全領域のモビリティに「サステオ」を供給した他、本邦初となる航空自衛隊戦闘機へのSAF給油等を実現した。
商業プラント建設では、マレーシアにおいて商業規模のバイオ燃料製造プラントの建設及び運転するプロジェクトを進めており、2023年中に協業3社間で最終投資決定を行い、2025年完成を目指している。
また、商業化後を見据えて、サプライチェーン構築に向けた取り組みや研究開発活動も展開している。サプライチェーン構築については、国内外パートナー企業と連携したバイオ燃料のテスト取引を進めており、当第3四半期連結累計期間に大口取引を実行した。
研究開発活動については、マレーシアに「熱帯バイオマス技術研究所」を開設した。国内での研究成果を活用しながら、ユーグレナなどの微細藻類、その他の藻類や植物など、バイオ燃料原料用途のバイオマス生産・利用の最大化・最適化を中心とする研究を推進する。
結果として、
- セグメント売上高は17億7000万円(前年同期は1億6800万円)
- セグメント損益は▲6億2600万円(前年同期は▲5億5500万円)
となった。