株式会社ユーグレナ(東証プライム、2931、以下「同社」という)が、2023年12月期第3四半期連結決算(対象期間:2023年1月1日~2023年9月30日)を発表した。

同社は、キャッシュ・フローを重視する観点から、キャッシュ・フロー創出力を示す指標として調整後EBITDAを開示している。

調整後EBITDAは、「EBITDA(営業利益+のれん償却費及び減価償却費) +助成金収入+株式関連報酬+棚卸資産ステップアップ影響額」として算出される。

売上高は、バイオ燃料事業におけるテスト取引の拡大等により増収となり、通期計画に対する進捗率も76%と順調に推移している。

調整後EBITDAは、減益となったものの、既に通期業績予想を超過した。

ユーグレナの当第3四半期連結業績

売上高は、前年同期比+5.4%の340億8000万円となった。

2022年度に新規連結した子会社からの収益貢献や、引き続きバイオ燃料事業におけるテスト取引の拡大が寄与した。

調整後EBITDAは、前年度同期比▲20.4%であったものの、通期予想18億円を超過し、19億8000万円となった。

ヘルスケア事業にて広告投資を継続していることに加えて、バイオ燃料事業や研究開発活動を中心に4億4000万円の助成金収入を計上したことが影響している。

営業損益は▲9億5900万円(前年同期は▲22億9700万円)であった。過去のM&A案件(キューサイ株式会社の連結子会社化等)に伴う無形固定資産及びのれん等の償却費計上が大きく影響した。