【美容室の平均費用】1回あたりの利用金額ランキング1位は三重県!東京は何位?
施術代だけじゃない!上位県に共通する「トータル利用ニーズ」と店販購入率の高さを解説
Sunlight_s/shutterstock.com
美容室での1回あたりの利用金額は、地域によって大きな差があることをご存じでしょうか。
リクルートの専門機関「ホットペッパービューティーアカデミー」が発表した調査データをもとに、都道府県別の利用金額ランキングと、上位県にみられる美容意識の特徴をわかりやすく解説します。
1. 美容室の1回あたり利用金額トップは「三重県」!東京は10位という結果に
調査結果によると、美容室の1回あたり利用金額ランキングの全国1位は三重県(1万172円)、2位は富山県(9708円)となりました。
大都市圏の東京都は9093円で10位にとどまり、地方都市の利用金額の高さが際立つ結果となっています。
【美容室の1回あたり利用金額ランキング】
- 1位:三重県(1万172円)
- 2位:富山県(9708円)
- 3位:山口県(9587円)
- 4位:福井県(9494円)
- 5位:広島県/沖縄県(9454円)※同率
- 7位:静岡県(9450円)
- 8位:高知県(9390円)
- 9位:愛知県(9172円)
- 10位:東京都(9093円)
2. なぜ三重県と富山県が高額?キーワードはサロン商品の「店販購入率」
上位の三重県や富山県で利用金額が高い理由は、シャンプーやトリートメントなどの「店販商品」の購入率の高さにあります。店販購入率ランキングでは1位が富山県(44.4%)、2位が三重県(43.3%)となり、10人に4人以上がサロン商品を購入している計算です。
施術だけでなくサロン専売品も含めた「トータルケア」を求める意識が、1回あたりの利用金額を押し上げていると分析されています。
一方で、ネイルやエステといった他ジャンルのサロン利用率では東京都が1位となっており、地域ごとの美容スタイルの違いが見えてきます。
地域によって「ヘアケア重視でホームケア商品まで買い揃えるスタイル」や「他ジャンルの美容サロンを幅広く利用するスタイル」など、お金をかけるポイントや美容へのアプローチはさまざまです。
ご自身の美容予算やなりたい姿に合わせて、サロンでの施術だけでなくサロン専売品をうまく取り入れてみるのも、理想の髪質をキープする一つのきっかけになるかもしれません。
3. 【監修者コメント】1位と10位の差は約1割 ― 美容室の単価を決めるのは"ついで買い"
私はアナリストとして企業の「客単価」を数多く分析してきましたが、この美容室ランキングは、順位そのものよりも単価の中身を見ると面白いと思います。リクルート「美容に関する都道府県ランキング2024」によれば、1回あたりの利用金額は1位の三重県が1万172円、10位の東京都で9093円。日本最大の市場である東京が必ずしも上位ではない点が、まず目を引きます。
ここで二つ補っておきます。一つは差の大きさです。1位と10位の差は約1079円、率にしておよそ1割にとどまり、順位の印象ほど地域差は大きくありません。もう一つは単価の中身です。上位の富山県では店販(シャンプーやトリートメントなどの物販)の購入率が44.4%、三重県でも43.3%にのぼります。つまり単価を押し上げている主役は施術そのものより「ついで買い」の比率であり、これは小売やサブスクリプションでいう客単価分析とまったく同じ構図です。物販という追加の収益をどれだけ乗せられるかが、1回あたりの金額を左右しているわけです。
ランキングはどうしても1位に目が向きがちですが、「その金額の何割が店販か」という内訳で眺めてみると、数字の意味がぐっとつかみやすくなるのではないでしょうか。
泉田良輔(CMA)
参考資料
LIMO美容部
著者
LIMO美容部では、話題の美容アイテムやヘアスタイルを日々チェックし情報発信しています。SNSで話題のヘアスタイルの紹介が中心で、ヘアカットのビフォーアフターにフォーカスし、読者が「次に行く美容室の参考になる」ような実例を日々発信しています。美容に詳しい読者にもビギナーにも、明日マネできる“髪型のヒント”が見つかるコンテンツをお届けしています。このほか、SNSや口コミから見つけた「今、知りたい美容トピック」をわかりやすく紹介しています。株式会社モニクルリサーチが運営(最新更新日:2025年6月12日)。
監修者
株式会社モニクルリサーチ
代表取締役/日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)
株式会社モニクルリサーチ代表取締役。その他に株式会社モニクル取締役COO、株式会社モニクルフィナンシャル取締役COOも務める。LIMO&ファイナンス編集長。東京科学大学大学院非常勤講師。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科修了(同研究科最優秀賞受賞)
1. 経歴
2013年に株式会社ナビゲータープラットフォーム(現:株式会社モニクルリサーチ)を原田慎司(現同社取締役)らとともに共同創業。2013年に個人投資家向け金融経済メディア「Longine(ロンジン)」を立ち上げ、編集長に就任。Longineの立ち上げの経緯はBloombergにおいて「体力勝負アナリスト辞めます、元外資マン個人に長期投資指南」として掲載され大きな反響を呼ぶ。投資情報のサブスクモデルを確立する。その後、株初心者向けネットメディア「株1」、2015年にはくらしとお金の経済メディア「LIMO」の前身となる「投信1」を立ち上げる。2026年6月に専門家と実務家が情報発信をする金融経済ニュースサイト「LIMO&ファイナンス」を立ち上げ編集長に就任。
それ以前は、日本生命・国際投資部で外国株式ファンドマネージャー、フィデリティ投信・調査部や運用部にて10年に渡ってインターネット、電機(半導体・民生・産業エレクトロニクス)、機械(ロボットやセンサー企業中心)といったテクノロジーセクターの証券アナリストや中小型株ファンドのアシスタント・ポートフォリオ・マネージャー(最年少で就任)として従事。
2. 専門・研究領域
慶応義塾大学商学部卒業。国際金融及びコーポレート・ガバナンスを専攻。アジア通貨危機、昭和金融恐慌などの金融パニックのメカニズムを金融政策や金融機関への規制の観点から研究。それらの内容は「昭和金融恐慌からの教訓 平成恐慌になにをどう生かすべきか」(三田商学研究学生論文集)として発表。
3. 著書
・『機関投資家だけが知っている「予想」のいらない株式投資』(ダイヤモンド社)
・『テクノロジーがすべてを塗り変える産業地図』(クロスメディア・パブリッシング)
・『銀行はこれからどうなるのか』(クロスメディア・パブリッシング)
・『Google vs トヨタ 「自動運転車」は始まりにすぎない』(KADOKAWA)
・『日本の電機産業 何が勝敗を分けるのか』(日本経済新聞出版社)
4. 寄稿や講演他
「日経BizGate」での連載「泉田良輔の新・産業鳥瞰図」や「現代ビジネス」、「東洋経済オンライン」、「プレジデント」などへの寄稿や対談も多数。対談記事例としては「【未来予想】ブロックチェーン革命が、「半沢直樹」の世界に終わりを告げる」や「【未来予想】アマゾンとビットコインが、次世代の「銀行」になる理由」(いずれもNewsPicks)、「米独に遅れる日本の自動運転、自動車も電機の二の舞に?」(週刊ダイヤモンド)。海外ジャーナリストからインタビューされることも多く、Financial TimesやThe Economist、Bloombergにおいて自動車や金融業界についての国内外産業動向コメントも発信している。
講演会や動画での情報発信も盛んに行っており、NewsPicksのTHE UPDATE、日経ビジネススクール、慶應丸の内キャンパス、慶應義塾SDM、アカデミーヒルズなどでも講義を行う。またNewsPicksのNewSchoolではプロジェクトリーダーとして「本当に初心者のための資産運用」を開催。
最終更新日:2026年6月26日