ソフトバンクの成長投資資金の確保(社債型種類株式)
同社は、2023年11月1日を効力発生日として、社債型種類株式を発行した。
種類株式とは、普通株式とは権利の内容が異なる株式で、2005年成立の会社法において導入された(会社法第108条)。
社債型種類株式は、株主総会における議決権はない一方で、優先配当権および残余財産請求権の性格を持つ株式となる。
同社は、社債型種類株式を2023年11月2日に、東証プライムに上場している。
東京証券取引所に上場することで、
「社債の性格を持ちながら、普通株式のように売買機会が広く確保できる」
という国内で初めての事例を作ったこととなる。
ソフトバンクの配当
剰余金配当は、中間配当・期末配当ともに、前期と同様の1株あたり43円で、年間配当は1株あたり86円を予想している。
配当予想の修正はない。
ソフトバンクの株価
2024年3月期上期決算の発表前となる、2023年11月8日の終値は1688円であった。
年初来高値は、2023年9月27日の1778円である。
参考資料
- ソフトバンク株式会社 2024年3月期第2四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
- ソフトバンク株式会社 2024年3月期第2四半期決算説明資料
- ソフトバンク株式会社 経済産業省による「クラウドプログラム」の供給確保計画の認定について
- ソフトバンク株式会社 クラウドサービスや生成AI領域を中心とした戦略的提携により、日本市場における企業のDXを加速
- ソフトバンク株式会社 第1回社債型種類株式の発行決議ならびに資本金および資本準備金の額の減少に関するお知らせ
- LINEヤフー株式会社 2024年3月期第2四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
石川 貴康