ソフトバンク株式会社(東証プライム、9434、以下「同社」という)が、2024年3月期第2四半期連結決算(対象期間:2023年4月1日~2023年9月30日)を発表した。

4セグメントで増収となり、増収増益であった。

とりわけ同社が重視する最終利益については前年同期比+29.0%となり、好調な上期と言える。

通期業績予想に対する進捗率は、70%を超えているものもあり、今後、通期業績予想の上方修正される可能性があることに留意が必要である。

ソフトバンクの当第2四半期連結業績

ソフトバンクの売上高

  • ファイナンス事業:2022年10月に子会社化したPayPay株式会社の影響などにより前年同期比+717億円
  • ディストビューション事業:ICT(情報通信技術)関連の商材およびサブスクリプションサービスの堅調な増加などにより前年同期比+263億円
  • メディア・EC事業:アカウント広告や検索広告の売上の増加などにより前年同期比+179億円
  • エンタープライズ事業:デジタル化に伴うソリューション需要の増加などにより前年同期比+168億円

と、それぞれ増収となった。

一方で、コンシューマ事業は、スマートフォンなどの販売単価の増加により売上が増加したものの、電力市場での取引が減少したことによるでんき売上の減少およびモバイル売上の減少などにより、前年同期比▲52億円の減収となった。

以上より、当上期の売上高は、前年同期比+4.5%の2兆9338億円となった。