2.2 厚生年金の場合

厚生年金の場合、9割以上の人が「繰上げ・繰下げ受給」をせず、65歳から受給しています。繰上げ受給を利用する人は0.5%前後とごくわずか。また、繰下げ受給についても1%前後とこちらもほんのひと握りの人が利用しているようですが、過去3年間で微増していることが見てとれます。

繰上げ受給・繰下げ受給は、それぞれでメリットがある一方で、「年金額が減少する」「寿命によってはトータルの受給額が損となる」といったデメリットがあるため、それらを懸念して制度の利用しない人も多いのでしょう。

3. 「繰上げ受給」と「繰下げ受給」をしないほうがいい人は?

前述したように、繰上げ受給・繰下げ受給は、それぞれでメリットがある一方で、人によってはデメリットと感じたり、損をしたりするケースもあります。

では、具体的に「繰上げ受給」と「繰下げ受給」をしないほうがいい人はどのような特徴があるのでしょうか。

本章で詳しく解説していきます。

3.1 繰上げ受給をしないほうがいい人

繰上げ受給をしないほうがいい人の特徴として、下記が挙げられます。

  • 国民年金の任意加入をしたい・検討している人
  • 寡婦年金が受給できる人
  • 障害基礎年金が受給できる人

国民年金の加入期間が40年に満たない人の場合、60歳から65歳になるまでの間、任意加入をすることで年金額を増やすことが可能ですが、繰上げ受給を選択すると任意加入ができなくなるため、注意が必要です。

さらに、繰上げ受給を選択すると「寡婦年金」や「障害基礎年金」が受け取れなくなってしまうため、これら年金の受け取り資格がある場合は、繰上げ受給をすべきか十分に検討しましょう。