一般的な老齢年金の受け取りは65歳であり、これまで働いてきた分、老後はお金に苦労したくない方が多いと思います。

年金は多くの人の老後を支える大切な収入源です。しかし、年金受給額が決まる過程には様々な事情が絡むため、実際の支給額は人それぞれです。

もし次回の年金支給日(12月15日)に振り込まれる年金が「30万円」と聞くと、未来に希望が持てると感じるかもしれません。

たしかに、厚生労働省が公表する「標準的な年金額」から算出すると約30万円にはなるのですが…実はそう甘くない現実もあります。

次回、12月15日の年金支給日に「標準的な人なら30万円が振り込まれる」とされる理由と落とし穴について見ていきましょう。

1. 支給される年金は「国民年金と厚生年金」

まずは公的年金についてですが、一般的に老齢年金として支給されるのは「国民年金と厚生年金」です。

加入できる年金制度は、次の図のとおり2階建ての構造をしています。