5. 年金のよくある質問(FAQ)
ここでは年金にまつわる「よくある質問」について見ていきます。
5.1 Q1. 厚生年金と国民年金の違いはなんですか?
A1. 公的年金は2階建ての構造となっており、1階が国民年金、2階が厚生年金です。
国民年金 | 厚生年金 | |
加入者 | 原則日本に住む20歳~60歳未満の人 | 公務員や会社員など |
受給額(月額) |
満額:6万6250円 平均:5万6368円 |
平均:14万3965円 |
保険料(月額) | 1万6520円 | 報酬によって異なる |
支給開始年齢 | 原則65歳 | 原則65歳(特別支給の老齢厚生年金あり) |
受給資格期間 | 10年 | 1ヶ月 |
5.2 Q2. 自分の基礎年金番号はどこで確認できますか?
A1. 会社員の方は、勤務先で確認することができます。
もしくは基礎年金番号通知書、年金手帳(青色)、国民年金保険料の口座振替額通知書、国民年金保険料の納付書や領収書、年金証書、年金額改定通知書等の通知書等でも確認できます。
5.3 Q3. 月の途中で転職すると、厚生年金保険料はどうなりますか?
A1. 資格取得した月の保険料から支払う必要があります。
保険料は月単位で計算するので、月の途中で退職した場合は前月分までを納めます。月の途中で新しい会社に入社した場合、その月から保険料を支払います。
6. 老後に備えて今からできることを
今回は年金についての確認をしていきました。
標準的な人なら「30万円の年金」が振り込まれる、とはいえ、それはあくまでも2カ月分の数字。月額にすると心もとない金額ともいえます。
現役世代にしっかり準備をしておかないと、老後の生活は苦しいものになるでしょう。
貯蓄だけでなく、資産運用を用いて「お金に働いてもらう」発想も非常に重要です。
「NISA」や「iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)」などの税制優遇制度を活用し、自分にあった資産運用を見つけてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 日本年金機構「国民年金・厚生年金保険 被保険者のしおり」(令和5年4月)
- 厚生労働省「日本の公的年金は「2階建て」」
- 厚生労働省「令和5年度の年金額改定についてお知らせします」
- 日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」
- 厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
川村 哲之