3. 安心した老後生活を送るために「おひとりさまシニア」が今できること
本記事では「おひとりさま」が知っておきたい、老後の年金収入について詳しく解説していきました。
老後に「おひとりさま」が受け取れる老齢年金の平均月額は、国民年金で「5万6368円」、厚生年金で「14万3965円」となっており、人によっては生活費が赤字となり得ます。
実際に厚生労働省の「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」によると、100%年金だけで生活している人は、全体の44%と半数にも満たない結果となっています。
老後の平均的な消費支出が「14万3139円」であることからも、多くの人は年金だけで生活できず、就労や貯蓄を切り崩すなどして老後生活を送っている現状がうかがえます。
おひとりさまが安心した老後生活を送るためには、今のうちから「自分が受け取れる年金受給額の把握」と「老後に不足する金額を想定」することが大切となります。
上記を把握・想定することで、老後に必要な資金が明確になるため、早いうちから老後に備えることができるでしょう。
現代では、NISAやiDeCoといった、老後に備えた資産運用がしやすい制度もあるため、それらの制度を活用しながら無理なく老後の準備をしておけると良いです。
参考資料
- 厚生労働省「令和5年版厚生労働白書」
- 厚生労働省年金局「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 総務省「家計調査報告 家計収支編 2022年(令和4年)平均結果の概要」
- 厚生労働省「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」
和田 直子