株式投資では、株価上昇による売却益のほかに、決算のタイミングで配られる配当金も利益となります。
株式のリターンはこれらを総合的に加味したものであり、資産運用計画やポートフォリオの作成にあたって重要な判断材料です。
そこで今回は、明治ホールディングス(2269)について、「1年前に100株を買った人の、本当のリターン」を振り返っていきます。
それではまず、配当金について見ていきましょう。
※株式分割の影響は、株価や配当金、株式数など全て遡及修正して株価を調整しています。※記事中で記載の株価は全て終値となっています。
1. 明治ホールディングス(2269)の配当金のリターンはいくらか
明治ホールディングスの株式を1年前に買い、持ち続けたとすると、2023年3月期の期末配当と2024年3月期の中間配当(予想)を受け取ることができます。
なお、配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。
今回の検証では、以下のような想定となります。
- 株式の取得日:2022年10月31日
- 株式の取得価格:3060円(取得日の終値)
- 2023年3月期・期末配当:95円
- 2024年3月期・中間配当(予想):95円(株式分割による影響を調整)
- 100株ベースの配当金のリターン:1万9000円