高額の住宅ローンを借りる場合の注意点
5000万円以上の高額の住宅ローンを契約する場合の注意点を解説します。
変動金利は金利上昇に注意
今回のシミュレーションは、現在のフラット35の金利を参考にして行いました。現在、変動金利の金利水準に大きな変動はありませんが、2022年からフラット35の金利は上昇しています。
住宅ローンで変動金利を選択する人は約70%と大多数を占めています。返済期間中に金利が上昇すると、借入残高の多い人ほど返済金額が増えます。変動金利を選ぶ人は常に金利動向への注意が必要です。
定年後に返済が続くプランも要注意
国土交通省のデータによると、住宅を初めて取得する年齢は30歳代後半から40歳代前半が多く、35年の住宅ローンを組むと返済が定年後も続きます。
退職金で繰り上げ返済を考える人もいますが、手元のお金がなくなってしまわないようにしましょう。40歳代で住宅ローンを組む場合、自己資金をできるだけ貯めて65歳までに返済し終わるプランにしたいところです。
ただし、返済期間を短くすると毎月の返済額も大きくなります。できるかぎり自己資金を入れて借入金額を少なくし、返済負担率を下げるように調整しましょう。