日本市場における自動車のコネクティビティ動向

出典:カウンターポイント社Connected Car Forecast, 2019-2030E

BEVの普及率とは反対に、国内販売車のコネクティビティ(connectivity)搭載率は高い水準にあり、メーカー各社も力を入れている。

カウンターポイント社アソシエイトディレクターBrady Wang氏は以下のように述べている。

「日本でBEV市場シェアが低いこととは対照的に、車へのコネクティビティの搭載はかなり進んでいる。

2023年上半期に販売された乗用車のほぼ半数にコネクティビティが搭載されていた。車載のコネクティビティによって、ナビゲーション、車両の重要データのモニタリング、音楽や動画のストリーミングなど、多彩なサービスが提供できる。

加えて、ADASの高レベル規格では、しばしば車載コネクティビティによるリアルタイムのデータ通信が必要になる。

2030年までに日本の乗用車の新車販売の90%以上がコネクティビティを標準装備するとみられる」

さらに、コネクティビティを支える通信技術の搭載も進む。

Wang氏は以下のように述べてレポートを締め括っている。

「現在、乗用車向け5G接続はニッチだ。

ごく限られた車種を除けば、日本の自動車は4Gで接続している。

5Gを純正で搭載しているのは、BMW 6、BMW i4、BYD Atto 3である。

しかし、2030年末には日本での5G接続は92%に達するとみられる」

参考資料

石川 貴康