無理のない範囲で老後対策を始めよう

物価上昇によって家計の負担が増えており、思ったように貯蓄ができずにいる世帯も多いと思います。しかし、ゆとりある老後を過ごすためには、早めに対策をとっておかなければなりません。

老後対策としては以下のような方法が挙げられます。

  • 家計を見直す
  • 貯蓄する
  • 資産運用を始める

家計の見直しはすでに実行されている方は多いかもしれませんが、住居費や水道光熱費、通信費、保険料などの固定費を削減できれば、その分を貯蓄に回すことができます。

ただし、低金利下では銀行預金にほとんど利息がつかないため、現金で貯蓄する場合はインフレリスクに対応できません。

物価が上昇するとお金の価値が低下してしまうことから、インフレに備えるには株式や投資信託、外貨などの預貯金以外の資産を持つことが大切です。

しかし、資産運用を行う場合は元本割れのリスクを伴うので、自身のリスク許容度に応じて適切な投資判断を行う必要があります。

可能な限りリスクを抑えて資産運用をしたい場合は、つみたてNISA(2024年からは新しいNISA)やiDeCoといった税制優遇制度を活用し、投資信託などの金融商品を長期的にコツコツ積み立てていくのがよいでしょう。

出所:金融庁「新しいNISA」をもとにLIMO編集部作成

現在は数百円、数千円からでも資産運用を始めることができるので、少額であれば家計に大きな負担を与えずに済みます。

自分に合った方法を選び、早めの老後対策を検討してみてはいかがでしょうか。

参考資料

加藤 聖人