「管理職になりたくない」と考える会社員が増えています。
「責任が重くなる」「仕事に見合った給料がもらえない」「プライベートな時間がをなくなる」など理由はさまざまですが、管理職の実態をご存知でしょうか。
本記事では、最新の調査結果をもとに、管理職に求められる役割や年収について解説します。
管理職を目指すべきなのか、どうかを判断するときの参考にしてください。
1. 管理職に求められる役割
35歳から60歳の管理職を対象とした株式会社シェイクの「管理職の期待・実態・課題」に関する意識調査を基に、管理職に求められる役割と管理者の意識を紹介します。
1.1 会社が管理職に期待している役割
「現在、会社からどのような役割を期待されていると感じるか」という質問に対する管理職の回答は役職ごとに次の通りです。
会社から期待される役割・複数回答で回答した管理職の割合

出所:株式会社シェイク「【管理職が手放したい業務は部下の「メンタルケア」と「キャリア面談」】必要なのは誰もがリーダーシップを発揮できる体制による負担の分散」をもとに筆者作成
【課長職】
- 部下のキャリア・将来を見据えて、必要な指導・育成をする:63.7%
- 部下に必要な業務指示・指導を行い、その進捗状況を管理する:50.2%
- 部下のモチベーションを維持させ、職場によい雰囲気をつくる:48.5%
【部長職】
- 部下のキャリア・将来を見据えて、必要な指導・育成をする:70.9%
- 部下に必要な業務指示・指導を行い、その進捗状況を管理する:57.5%
- 部下のモチベーションを維持させ、職場によい雰囲気をつくる:56.9%
課長職・部長職とも「部下の指導・育成」「業務指示と進捗管理」「部下のモチベーション維持」が上位に上がっています。また、管理者自身も、おおむね期待される役割に重点的に取り組みたいと考えているという結果でした。
さらに、今後のキャリアについて、次のように前向きに考えている管理職が多いことがわかりました。
- 部長(チーフマネージャー)として、会社の変化・成長の先頭に立ちたい(32.2%)
- 課長やマネージャーとして、自チームの変化・成長の先頭に立ちたい(26.2%)
- 経営層として、会社の変化・成長の先頭に立ちたい(13.7%)