老齢年金をはじめとする公的年金の支給日は、偶数月の15日です。2023年の10月15日は日曜日だったため、直近の金曜日である10月13日に前倒しとなりました。

公的年金は私たちの老後の暮らしを支える柱。働き盛りの現役世代のみなさんは、自分の年金見込み額をチェックしたことはありますか?

老後、実際に受け取る年金額は、現役時代の働き方や収入により大きく個人差が出ます。極端な話ですが、ひと月1万円未満の人から、30万円を超える人までさまざまです。

今回は、公的年金のしくみをおさらいしたあと、サラリーマンだった人が受け取る厚生年金の受給額事情を見ていきます。

「国民年金と厚生年金」の仕組みをおさらい

公的年金のしくみをおさらいしましょう。

日本の公的年金制度は「国民年金(基礎年金)」と「厚生年金」から成り立ち、次の図のような2階建て構造となっています。

1階部分:国民年金(基礎年金)

  • 日本に住む20歳から60歳までのすべての人が原則加入
  • 保険料は全員一律で、40年間の全期間納めれば満額の年金額が受け取れる

2階部分:厚生年金

  • 会社員や公務員、またパートで特定適用事業所に働き一定要件を満たした方が、国民年金に上乗せで加入
  • 加入期間や、収入(上限あり)に応じて保険料や将来の受給額が変わる

公的年金はその保障の対象により「老齢年金」「遺族年金」「障害年金」に分けられます。

その中でも、私たちに最も身近なのが老後に受け取る「老齢年金」ですね。

次では、老齢基礎年金(国民年金)と老齢厚生年金の受給額事情を深掘りします。