老後の資金準備の方法の1つとして「資産運用をすること」がありますが、果たして現在資産運用をしている人たちは、どの年代から投資を始めたのでしょうか。

近年日本では「老後の資金問題」がよく話題となっており、数年前に「老後2000万円問題」がメディアで多く取り上げられたことから、老後資金を不安視する人が増加傾向にあります。

実際に、厚生労働省の「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」では、100%年金だけで生活している人は全体の44%であり、半数以上の人が年金以外の資金準備が必要になることが予想されます。

本記事では、実際の調査データをもとに、資産運用をしている人たちが「資産運用を始めた年齢」や「初めて購入した商品」などについて詳しく紹介していきます。

ここ10年間の投資における変化や、2024年から新たに変わるNISA制度の変更点などについても紹介しているので、投資を始めたいと考えている方は参考にしてください。

59%の人が30歳代までに資産運用を始めている

マネックス証券株式会社は、資産運用に関する意識調査を実施しました。

調査概要は下記のとおりです。

  • 調査方式:インターネット調査
  • 調査対象:マネックス証券口座保有者
  • 回答数: 6735
  • 調査期間:2023年9月21日~9月25日
  • リリース公開日:2023年10月2日

上記調査の結果、資産運用を始めた年齢として最も多かったのが30%で30歳代となりました。

次いで多かったのは20歳代で27%となり、20歳代未満で始めた人もあわせると、約6割の人が30歳代までに投資を始めていることがわかります。

上記から、若い世代においても投資に関心を持っている人が多く、着実かつ長期的に資産運用をする人が多いのだとうかがえます。

なお、マネックス証券株式会社の「初めて購入した投資商品における調査」では、56%の人が「日本株(個別株)」を初めて購入する商品として選択しています。

半数以上の人が「日本株(個別株)」を初めての投資商品に選んでいることから、最初は比較的馴染みのある商品から資産運用を始める傾向が顕著に出る結果となりました。