2024年から新しくなる「新NISA」とは?
前述したように、近年では「NISA制度」が実施されたことで、より気軽に投資を始めやすくなり、初めての投資商品として「投資信託」を選択する人が増えるようになりました。
NISAとは、NISAの制度を利用して発生した利益が出た場合に、利益に対して税金がかからなくなる制度を指します。
通常であれば金融商品に投資する際に、利益や配当などに税金がかかりますが、NISAはその部分が非課税となるため、投資をする人には「お得な制度」と言えるでしょう。
そんな「NISA制度」ですが、2024年から新たに制度内容が変更となり、さらにお得に長期投資がしやすくなります。
マネックス証券株式会社の「NISAの制度変更の認知度」における調査では、43%の人が「制度変更の内容を把握していない」と回答していますが、具体的にどのような点が変更されるのでしょうか。
2024年から新たに始まる「新NISA」では、年間投資額が大幅に増額され、非課税で保有できる期間が無期限となります。
現行のNISAでは、年間投資額の上限枠が少なかったり、非課税で保有できる期間が短かったりと、老後資産といった長期的な投資がややしにくい課題がありました。
しかし、新NISAでは期間が無期限となることから、より長期的に資産運用がしやすくなるだけでなく、老後も非課税で運用しつつ、少しずつ資産を取り崩すことができるようになります。
また、年間投資枠も拡大されることから、投資をする年齢によって投資額を柔軟に選択しやすくなったのも嬉しいポイントです。
2024年から始まる新NISAでは、時間をかけて資産運用ができることから、老後や子どもの将来のために「長期的に資産運用をしたい」という方は積極的に活用したい制度といえます。
資産運用も選択肢の視野に
本記事では、実際の調査データをもとに、資産運用をしている人たちが「資産運用を始めた年齢」や「初めて購入した商品」などについて詳しく紹介していきました。
今回紹介した調査結果では、半数以上の人が30歳代までに資産運用を始めています。
近年の傾向では、口座開設後に初めて取引した商品として投資信託を選択する人が多く、その背景として「NISA制度の普及」が影響しているとうかがえます。
2024年よりNISAの制度内容が変更となり、現行のNISA制度よりもさらに長期的な投資に向いた内容となります。
「老後のためにそろそろ老後資金の準備をしたい」と考えている人は、2024年から始まる新NISAを利用して資産運用を始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
太田 彩子