安く移動するならどの鉄道会社を使う?移動する区間ごとに検討
「私鉄王国」の異名を持つ通り、関西には私鉄が至る所で走っています。なかにはJRと競合する区間もあり、観光客や出張で訪れた人を混乱させることも。ここでは移動する区間ごとに、安く移動できる鉄道会社はどれか考えてみます。
「大阪」から「三宮」
大阪から神戸の中心部である三宮までの区間は、JR・阪急電車・阪神電鉄の3つの鉄道会社が競合しています。鉄道会社ごとの運賃と所要時間の目安を、以下の表にまとめてみました。
運賃は阪急電車と阪神電鉄が安く、所要時間は僅差でJRが短いことが分かりました。総合的に見ると、運賃330円・所要時間28分で移動できる阪急電車が良さそうです。
「京都」から「奈良」
京都と奈良を結ぶ区間は、JRと近畿日本鉄道が競合しています。どちらも世界遺産がたくさんあり、観光客にも人気のスポットです。お得かつ便利に移動するなら、どちらの方が良いのでしょうか。以下の表で確認してみましょう。
運賃と所要時間を見ると、いずれもJRの方が便利そうな結果になりました。しかし地図を確認すると、東大寺や春日大社へのアクセスは近畿日本鉄道の方が良好です。自分の好みに合わせて、利用する鉄道会社を使い分けてみましょう。
関西私鉄をお得に移動するならフリーきっぷを活用しよう!
2023年、関西では多くの私鉄が運賃の値上げを発表しました。1回乗るだけならそこまで気にならなくても、1日に何度も乗車していると交通費が気になることもありますよね。
そんな時は、各鉄道会社が販売しているフリーきっぷを使ってみましょう。たくさん乗れば乗るほどお得になるので、買い物や旅行であちこち移動するときはぜひ活用してみてください!
参考資料
- 南海電鉄「運賃改定の実施について」
- 南海電鉄「運賃改定に伴う一部企画乗車券の発売価格見直しと発売終了について」
- 京阪電車「鉄道駅バリアフリー料金の概要」
- 阪急電鉄「阪急電鉄における鉄道駅バリアフリー料金制度の活用について」
- 近畿日本鉄道株式会社「鉄軌道旅客運賃の改定申請が認可されました」
- 阪神電鉄「鉄道駅バリアフリー料金導入後の運賃(2023年4月~)」
- 阪急電車「営業キロ程表」
成瀬 亜希子