大阪府南部と和歌山県北部を中心に運行している南海電鉄の運賃が、2023年10月1日(日)に改定されます。

その理由としては、沿線の生産年齢人口の減少、今後の鉄道需要が回復する見込みが厳しいこと、将来のニーズに応えるための設備投資などが挙げられています。

運賃改定に伴い、南海電鉄が販売している一部の「おトクなきっぷ」も料金を変えたり廃止したりするとのことです。本記事では南海電鉄を中心に、関西私鉄の運賃の値上げ事情について紹介します。

南海電鉄も運賃を値上げ!どのくらい高くなるの?

beibaoke/shutterstock.com

南海電鉄の運賃は、2023年10月1日(日)より値上げされます。値上げ幅は営業キロに応じて異なるので、以下の表で確認してみましょう。

出所:南海電鉄「運賃改定の実施について」を参考に筆者作成

運賃の改定にあわせ、通学・通勤定期の価格にも変更があります。通勤定期の割引率は38.8%から37.0%、通学定期は79.1%から80.2%に変わるとのことです。

料金の変更・廃止される「おトクなきっぷ」について

南海電鉄の運賃改定は、旅行で大阪や和歌山を訪れる人にとっても他人事ではありません。運賃改定に伴い、一部の「おトクなきっぷ」では料金の変更や廃止が決定されました。

料金の変更・廃止される主な「おトクなきっぷ」は、以下の表の通りです。

上記のほかに、「南海デジタルきっぷ」というWeb上で販売している一部の商品も料金が変更されます。価格の変更・廃止前に購入した「おトクなきっぷ」に関しては、運賃改定後も有効期限まではそのまま使うことが可能です。