8月も下旬となり、朝晩は涼しい風を感じるようになりました。しかし、この数年続く物価高は、秋になっても家計を圧迫し続けています。老後の生活を支える公的年金も、本当に十分なのかと不安に感じている人も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、2025年度の年金額が1.9%引き上げられたという最新のニュースをお伝えします。
さらに、日本の公的年金制度の基本的な仕組みを解説し、現在のシニア世代が実際にどのくらいの年金を受け取っているのか、年齢別の平均年金額を詳しく見ていきます。
1. 【6月13日支給分から増額中】どれくらい年金は増えるのか?
公的年金額は物価や賃金の変動を反映して、毎年見直しが行われます。2025年度の年金額は、2024年度から1.9%引き上げられます。
1.1 【2025年度】国民年金・厚生年金「年金額例」を確認
- 国民年金(老齢基礎年金(満額))(※1):6万9308円
- 厚生年金:23万2784円(夫婦2人分)(※2)
※1 昭和31年4月1日以前生まれの方の老齢基礎年金の満額は月額6万9108円(対前年度比+1300円)
※2 厚生年金は「男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45万5000円)」で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準