3. 65歳以降も働く場合は年金カットの可能性も
ただし、注意点もあります。
65歳から支給される年金と給料を両方受け取る場合、一定の金額を超えると年金が支給停止または、一部支給停止となります。
支給停止または一部支給停止されるケースは、年金と給与の合計額が48万円を超える場合です。
支給停止額の算出方法は次の通りです。
支給停止額=(年金の月額+賃金-48万円)÷2
年間の停止額を算出する場合は、上記の停止額を12倍します。
4. 60歳以降はライフワークバランスの見直しを
年金受給額に限って見ると、60歳以降の厚生年金保険の加入には大きなメリットがあります。
65歳までの5年間でもそれなりの増額が見込めますが、70歳までの10年間にもなると、かなりの増額です。
年金増額のために60歳以降も働くべきなのか、老後のライフワークバランスは、定年前にある程度考えておいたほうがいいでしょう。
参考資料
LIMO編集部
執筆者
LIMO編集部は、LIMO編集長である宮野茉莉子を中心に、経済や資産形成や資産運用といった投資をテーマとし、金融機関勤務経験者である編集者が中心となって情報発信を行っています。加えて「くらしとお金」に関係する旅行、園芸、ショッピングや外食といった身近なテーマを各種専門家である編集者がわかりやすく解説します。LIMO編集部のメンバーは、大手金融機関で機関投資家としてファンドマネージャーや証券アナリスト、証券会社やメガバンク、信託銀行で富裕層・準富裕層への資産運用アドバイス担当、調査会社のアナリスト、ファッション誌の編集長、地方自治体職員、ネットメディアの経験者などで構成されています。編集スタッフの金融機関勤務経験年数は延べ47年、正確には565か月となります。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)、第一種外務員(証券外務員一種)、FP2級、AFPなどの資格保有者が複数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。LIMOは株式会社ナビゲータープラットフォームが運営しています(最新更新日:2024年4月22日)。