3. 60歳代「厚生年金・国民年金」受給額の平均月額はいくら?

では、「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況(2021年度)」を参考に、年齢別の年金受給額をご紹介していきます。

3.1 国民年金:平均年金月額5万6368円

国民年金の平均年金月額:5万6368円

  • 男性の平均年金月額:5万9013円
  • 女性の平均年金月額:5万4346円

3.2 厚生年金(第1号)の平均年金月額:14万3965円

厚生年金の平均年金月額:14万3965円

  • 男性の平均年金月額:16万3380円
  • 女性の平均年金月額:10万4686円

※国民年金の月額を含む

国民年金と厚生年金では、受給額に大きな差が見られます。

自営業者など国民年金のみを受け取る方は、現役時代に年金だけに頼らない資産形成が必須といえるでしょう。

厚生年金は、国民年金(老齢基礎年金)に上乗せして支給されるため、国民年金よりは手厚くなりますが、現役時代の年収や年金加入期間によって個人差が大きい点にご留意ください。

「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」を利用して、ご自身の年金見込額を把握して老後に向けてどれくらいの「備え」が必要かを考えていきましょう。

4. 不安を安心に変える工夫を考えてみませんか?

今回は60歳代が保有している金融資産と、年金受給額について確認してきました。

低金利・止まらない物価上昇のいま、効率的に運用を取り入れることは不可欠となりつつあります。

もちろん運用にはリスクがつきものですが、時間を味方につけることでリスクを軽減させる効果もあります。

自分に合った方法があるのか情報収集してみるのもいいでしょう。

老後に向けた資産づくりには早めの準備が大切です。

ご自身のセカンドライフをわくわくしたものに!できることからひとつずつ始めていきましょう。

参考資料

笹村 夏来