東芝に対するTBJH 合同会社の公開買付け成立後の組織再編手続

TBJH合同会社は同社の全株式取得を目指していたが、達成できなかった。

そのため、TBJH 合同会社は同社が2023年8月7日に発表したとおり、スクイーズアウト(少数株主から強制的に株式を買い取ること)手続を実施することとなる。

TBJH合同会社は同社議決権所有割合の90%以上を取得するに至らなかったため、株式売渡請求(会社法第179条)による手続は実施できないため、株式併合(会社法第180条)により、スクイーズアウトを行うこととなる。

よって、「株式併合の実施」および「本株式併合の効力発生を条件として単元株式数の定めを廃止する旨の定款の一部変更」の実施を、付議議案とする臨時株主総会を2023年11月下旬を目途に開催するよう、TBJH合同会社は同社に要請する予定である。

上記手続を経て、同社は2023年内にも上場廃止となる見通しである。

東芝の株価

TOBが成立する見通しとなったことを発表する前である、2023年9月20日の同社終値は前日比4円高の4597円であった。

年初来高値は2023年2月8日の4728円である。

TOB成立の発表を受けて、2023年9月21日の同社終値は前日比9円高の4606円であった。

同社へのTOB成立は確実視されていたが、同社は2023年内にも上場廃止へと向かうこととなる。

(著者注:2023年9月21日12:00 2023年9月21日の適時開示内容を元に加筆、15:00 株価情報を更新)

参考資料

石川 貴康