10月に支給される年金は、前年の所得の増減や特別徴収の開始によって、8月まで受給していた金額より変動する可能性があります。

そんな中、月額30万円の公的年金を受給している人もいますが、全体の何割なのでしょうか。

厚生年金を受給している人の割合や、厚生年金を30万円受け取るには年収でいくら必要なのか解説します。

老後に向けた対策も含めて解説しているので、参考にしてください。

1. 厚生年金を月額30万円以上受け取っている人の割合

厚生労働省が2022年12月に発表した「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金を30万円以上受け取っている人は、1万4816人でした。

厚生年金の受給者数に対する割合は、約0.1%です。

平均年金月額が14万3965円なので、2倍以上の年金を受け取るには、収入が高く厚生年金への加入期間も比較的長い必要があるでしょう。

では、厚生年金の加入期間を仮に22歳から60歳までの39年間と仮定した場合、必要な年収がいくらになるのか確認します。