貯蓄4000万円となると、一部の富裕層以外で達成している人はいないのでは?というイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。
9月~10月にかけて値上げは落ち着く気配がなく、日々のやりくりが大変という世帯も多いです。
1000万円や2000万円の貯蓄でも大変なのに、4000万円の貯蓄となると選ばれた人だけがなし得ることのように考えてしまうのも無理はありません。
しかし、年代別貯蓄額の調査資料では、イメージとは裏腹な結果がでていました。
本記事では、年代別貯蓄4000万円を達成している割合と、気になる老後生活の対策について紹介しています。
世間一般の貯蓄額と、老後生活の心得が気になる人は、ぜひ記事内容をご確認ください。
年代別貯蓄4000万円以上世帯の達成割合
総務省による、「2022年度版の家計調査 / 貯蓄・負債編 二人以上の世帯 詳細結果表」をもとに、年代別の貯蓄4000万円達成の割合を一覧表にまとめてみました。
退職金の受け取りのせいか、50歳代で貯蓄4000万円を達成する世帯の割合が増え始めています。
60歳代からは全体の2割に迫る割合となっており、貯蓄4000万円は一握りの世帯だけが達成している数字ではありません。
教育費や住宅ローンの返済など、なにかとお金がかかる30歳代や40歳代では、貯蓄4000万円を達成している世帯はわずかです。
また貯蓄とは別件ですが、世帯数の差を見ると、高齢化社会をみてとることもできます。
2000万円以上の貯蓄がある世帯と貯蓄100万円未満の世帯
また、同資料を用いて、貯蓄2000万円以上を達成している世帯の割合と貯蓄100万円未満の世帯の割合を比較し、一覧表にまとめてみました。
30歳代や40歳代までは、貯蓄額の二極化が確認できますが、50歳代以降では、2000万円以上の貯蓄を達成している人の割合のほうが多くなっています。
1000万円以上の貯蓄を達成している世帯がボリュームゾーンとなっていることを考えると、高齢世帯の間では、貯蓄額の平準化はなされているようです。