老後生活への備えと心構え
誰しも老後生活を迎えるにあたって、ある程度の不安を感じるものです。
高齢者に差し掛かったときに生活環境が大幅に変わるため、心身的な影響を受ける人も少なからずいるでしょう。
本項では、老後生活への基本的な備えと、心構えや生活スタイルの確立について紹介します。
定期的な預貯金と運用
老後生活を迎えるにあたって、経済的な不安は余裕資産の金額に比例して抑えられるでしょう。
老後生活に向けて、資産を増やす運用を積み重ねたあとは、少しづつ切り崩す運用へ転換します。
定年退職後の資産構成は、預貯金など現金を中心に切り替えていきましょう。
現役世代の資産運用は、掛金が全額所得控除の対象となるiDeCoがおすすめです。
節税方法が限られる勤め人にはありがたい制度です。
定期収入がない老後生活への心構え
定年退職後に仕事を完全に引退してしまい、家賃収入など定期的な収入がない人は、年金の受給と資産の切り崩しのみで生活していくことになります。
仕事をして毎月少なからず収入がある時に比べて、定期収入が年金のみになると、心細く感じるかもしれません。
できるだけお金を使わない生活を見越して、定期的な支出の見直しをおこなうと良いでしょう。
余計なお金の心配を断ち切るには、支出をしっかり把握することから始まります。
社会との接点をもつ
今まで会社の中で、自分の居場所を確立していた人も、仕事をやめてしまうと、あらたに社会の居場所を探す必要があります。
自ら行動しなければ、社会的な孤立感を深めてしまい、病んでしまうかもしれません。
老後のメンタル維持は健康管理や資産管理と同じレベルでとても重要です。
ある程度の年齢になれば、地域社会での自分の居場所を見つけるための活動を心がけたほうが良いでしょう。
いくらお金があっても、孤独を深めていては豊かな生活は送れません。
メンタルを病んでしまうと、健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
豊かな老後生活のバランスを考える
4000万円の貯蓄は数字だけ見ると難しいように思われますが、調査結果によると、50歳代以上では2割に迫る割合の世帯が貯蓄を達成しています。
思いの外達成している世帯の割合は多いのではないでしょうか。
1000万円や2000万円以上の貯蓄で見ると更に多くの世帯が達成しています。
今の現役世代とこれから老後を迎える世代では状況が異なるため、この割合が維持されるとは言い切れません。
資産形成も重要ですが、将来のお金のことに振り回されないように、今をしっかり積み重ねることも大切です。
参考資料
LIMO編集部