新NISAの積立投資をシミュレーション
積立投資は基本的に長期間積み立てることでリターンを期待するものです。
そのため利益が分かりにくくなりますが、金融庁「資産運用シミュレーション」をもとに「月3万円で年率3%、30年間」運用できた場合を見てみましょう。
「月3万円で年率3%、30年間」シミュレーション結果:資産額(元本+利益)
- 12年目:519万円(432万円+87万円)
- 21年目:1051万円(756万円+295万円)
- 30年目:1748万円(1080万円+668万円)
※1万円未満切り捨て
運用はリスクがありますし、運用成果も後にならなければわかりません。
ただ【図表2】をみてわかるように、3%と仮定すると、年数が経つほど利益も増え、30年で1748万円となります。
通常、運用で出た利益には約2割の税金がかかりますが、NISAでは非課税になります。月3万円の積立で老後2000万円ほどではなくても、それに近い金額が準備できる場合もあるでしょう。
ただ、運用期間が短ければ、用意できる老後資金も限られてしまいます。
家庭にあわせたシミュレーションを
運用はリスクがあり、成果もわかりませんが、はじめにはある程度シミュレーションをすることが重要です。
30歳で運用をはじめるのと、50歳ではじめるのでは、とれるリスクも、月の積立額なども変わるでしょう。
新NISAに向けて積立投資をおこなう場合には、ご家庭にあった積立投資や取れるリスクに応じてシミュレーションをおこなうことも大切でしょう。
参考資料
- 金融庁「新しいNISA」
- 金融庁「つみたてNISAの対象商品」
- 三菱UFJ国際投信「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」
- 三菱UFJ国際投信「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」
- アセットマネジメントOne株式会社「たわらノーロード 先進国株式」
- 金融庁「資産運用シミュレーション」
- 大和アセットマネジメント株式会社「iFree 新興国株式インデックス」
- 大和アセットマネジメント株式会社「iFree S&P500インデックス」
- 金融庁「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況に関する調査結果の公表について」
宮野 茉莉子