現行のNISA制度の口座数とは。つみたてNISAは30歳代が最多に

では、現在のNISA口座数と、そのうちつみたてNISAの口座数はどれくらいでしょうか。

金融庁「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況に関する調査結果の公表について」より確認しましょう(2023年8月8日公表)。

NISA口座数(2023年3月末時点)

  • NISA口座数(一般・つみたて)1873万5320口座
  • うち一般NISA:1090万4260口座
  • うちつみたてNISA:783万1060口座

全体で見ると一般NISA口座数のほうが多くなります。

では、つみたてNISA口座数を見てみましょう。

年代別のつみたてNISA口座数(2023年3月末時点)

  • 20歳代:150万7759口座
  • 30歳代:221万2893口座
  • 40歳代:193万5430口座
  • 50歳代:136万5425口座
  • 60歳代:58万5126口座

年代別に見ると、最も多い順に30歳代、40歳代、20歳代という結果になっています。

若い世代につみたてNISA口座数が多い理由のひとつとして、少額でもはじめられる点が関係しているでしょう。

また、若い世代も資産運用の必要性を感じていると思われます。

積立投資で注目されるインデックスファンドとは

新NISAのつみたて投資枠では投資信託とETFでの運用が可能であり、現行のつみたてNISA商品と同様になる予定です。

金融庁によれば、つみたてNISA対象は248本であり、そのうちインデックス投信が209本、アクティブ投信が31本、ETFが8本です(2023年9月1日公表)。中でも初心者に注目されているのがインデックス投信でしょう。

インデックス投資信託とは、日経平均やNYダウなど、代表的な指数に連動した成果を目指す投資信託です。

ただ、投資対象は先進国や新興国、全世界、またアメリカなど決められた国に投資するものなどさまざまです。

参考までに、つみたてNISAの対象商品であるインデックス・ファンドをみてみましょう。

  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)(三菱UFJ国際投信株式会社)
  • eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)(三菱UFJ国際投信株式会社)
  • たわらノーロード 先進国株式(アセットマネジメントOne株式会社)
  • iFree S&P500インデックス(大和アセットマネジメント株式会社)
  • iFree 新興国株式インデックス(大和アセットマネジメント株式会社)

一口にインデックスファンドといっても、投資する市場によってリターンは異なるため、長期間投資したいと思える対象を慎重に検討する必要があります。