多く載せたいがマイホーム購入時に契約する「住宅ローン」。

大きな借入額を長期間にわたり返済していく必要がありますから、利息の支払いも大きな額となります。

住宅ローン検討の序盤で選ぶ必要があるのが「金利タイプ」ですね。

変動金利や固定金利など、聞き慣れない言葉で分かりにくいと感じる方も多いのではないでしょうか。

今回は住宅ローンの金利タイプについて解説。変動金利と固定金利はどっちがいいか、メリットとデメリットを比較・整理していきます。

住宅ローンでの金利タイプで悩んでいる方は、当記事を参考に住宅ローンを検討してみてください。

この記事を読んでわかること

  • 変動金利と固定金利はどっちがいいか
  • 変動金利のメリットとデメリット
  • 固定金利のメリットとデメリット

【住宅ローン】変動金利と固定金利はどっちがいいか

変動金利と固定金利はどっちがいいかは、人によって異なります。

それぞれのメリットとデメリットを比較しながら検討していきましょう。

変動金利と固定金利はそれぞれ、以下のような人におすすめです。

  • 変動金利:低い金利で住宅ローンを組みたい人
  • 固定金利:しっかりと返済計画を立てたい人

ちなみに、住宅金融支援機構が20232年6月に公表した「住宅ローン利用者の実態調査(※)」の結果によると、約7割の人が変動金利を選んでいることがわかります。

  • 変動型:72.3%
  • 固定期間選択型:18.3%
  • 全期間固定型:9.3%

※住宅金融支援機構「住宅ローン利用者の実態調査」【住宅ローン利用者調査(2023年4月調査)】

【住宅ローン】変動金利のメリットとデメリット

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変動金利とは、返済期間中に金利が見直されるタイプの金利のこと。

見直されるタイミングは金融機関によって異なりますが、基本的に4月と10月の半年ごとのケースが多いようです。

ここからは、変動金利のメリットとデメリットを解説していきます。

次のメリット・デメリットを踏まえたうえで検討してみてください。

変動金利のメリット1:金利が低い

変動金利の最も大きいメリットは金利が低いことです。

変動金利は、固定金利・固定期間選択型金利と比較して最も金利が低くなっています。

変動金利のメリット2:金利が下がれば返済額も下がる

変動金利は、金利見直しのタイミングで金利が下がれば、返済額も下がります。

もともと金利も低く設定されているため、金利が横ばいか下降すれば利息の支払いを抑えられます。

変動金利のデメリット1:金利が上がる可能性がある

変動金利のデメリットは金利変動のリスクがあることです。

ただし、下記のような「5年ルール」や「125%ルール」があるので、返済額が頻繁に変わることはないです。

  • 5年ルール:金利が変わっても返済額は5年間据え置き
  • 125%ルール:6年目以降で返済額が変わる場合、前の返済額の125%以上にならない

金利が上がれば返済額の中での利息の割合が高くなります。

変動金利のデメリット2:返済計画が立てにくい

いつ金利に変動があるかわからないので、将来の金利については不明確です。

そのため、返済計画が立てづらく、この点がデメリットになる人もいるでしょう。