70歳代「おひとりさま」の貯蓄額は平均いくら？厚生年金と国民年金の年金月額もチェック 70歳代単身世帯の金融資産保有額を「平均と中央値」で見る

老後の生活と聞いて皆さんは何を思い浮かべますか。

自由な時間が増えて、趣味や旅行など、やりたいことはさまざまあるかと思います。ただ、そのためには生活の基盤が大切ではないでしょうか。

老後は、公的年金をメインの収入として暮らす方が多いと思いますが、実は、年金だけでは足りないケースがほとんどです。

そこで今回は、老後の生活に欠かせないお金の事情について、70歳代のおひとりさまに注目して見ていきたいと思います。

1. 65歳以上の高齢者世帯のうち「おひとりさま」の割合は約3割

厚生労働省「2022（令和4）年国民生活基礎調査の概況」によると、2022年時点の65歳以上の高齢者世帯のうち、ひとり世帯（単身世帯）の割合は、31.8%と約3割を占めていることが分かりました。

1986年時点では約45％を「三世代世帯」が占めていましたが、36年後の2022年には「三世代世帯」はわずか7.1％まで減少。一方、単独世帯は増加傾向にあり、2022年には31.8％と、1986年の13.1％から約3倍に迫る勢いで増えています。