2. 老後の生活で必要な最低限の金額は「平均19万円」
PGF生命の同調査によると、「生活費として最低限必要だと思う金額(ひと月あたり)」は「平均19万円」とのことです。
最低限必要な生活費とのことなので、急な入院や介護、冠婚葬祭費、住宅の修繕費などを見込むとさらに必要になります。
「余裕のある老後」を迎えたい場合も、さらなる費用の上乗せが必要かもしれませんね。
ではこの金額について、年金だけでまかなえるのでしょうか。
3. 厚生年金と国民年金で「月19万円」もらえるのか
直近データである厚生労働省年金局「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」から平均受給額を確認します。
3.1 厚生年金
全体:14万3965円
- 男性:16万3380円
- 女性:10万4686円
※国民年金の月額を含む
3.2 国民年金
全体:5万6368円
- 男性:5万9013円
- 女性:5万4346円
厚生年金受給者の場合は月額平均で約14万3000円となり、グラフを見ると19万円以上の方も一定数います。
しかし、その割合はかなり少数派です。
国民年金の平均は約5万6000円となり、最低限必要な生活費を想定した「19万円」には届きません。
年金額と生活費の差額は赤字となるため、貯蓄を切り崩す、あるいは働くことが必要になるでしょう。
まずは自身の年金額と老後の生活費をシミュレーションして、貯蓄額の目安を検討してみましょう。