2023年8月9日に株式会社リクルート「就職みらい研究所」が公表した「就職プロセス調査(2024年卒)2023年8月1日時点 内定状況」によると、2024年卒大学生・大学院生の8月1日時点での内定率が約86.6%に達したとのことです。
多くの学生が内定している現状にあり、今では大学2年生から就活を意識することも多いようです。
なかでも「アナウンサー」という職業は、試験が早いということで何かと話題にのぼるもの。テレビやラジオなどで見かける機会が多いことから、憧れの職業の1つでもあります。
テレビで活躍しているアナウンサーは華やかなイメージが強いですが、平均給与や労働時間といった職業実態についてはあまり知られていません。
本記事では、アナウンサーの平均給与や労働時間など、職業実態について解説していきます。
アナウンサーに就業するための方法や、アナウンサーに多い学歴などについても紹介しているので参考にしてください。
※編集部注:外部配信先では【図表1】の画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
アナウンサーの平均給与はいくら?
厚生労働省の「job tag(職業情報提供サイト) 」では、厚生労働省の過去データからアナウンサーの就業者統計データをまとめています。
厚生労働省のまとめた調査データによると、アナウンサーの平均給与(年収)は、579万8000円となりました。
国税庁が公表した「令和3年分 民間給与実態調査」では、2021年の平均年収は443万円であることから、アナウンサーの平均給与は高い水準であることがわかります。
なお、厚生労働省のデータでは「※「統計データ」は、必ずしもその職業のみの統計データを表しているものではありません」との注釈がついています。
では、年齢別ではどのような違いがあるのでしょうか。
厚生労働省のまとめた調査データでは、アナウンサーに就業する20歳〜64歳までの平均年収は【図表1】のようになりました。
20歳代の新人アナウンサーの場合は、平均年収が350〜400万円ほどとなっていますが、30歳代の中堅クラスになるとアナウンサーの平均給与と近い額になります。
なお、アナウンサーの平均給与のピークは40歳代となっており、その額は約650〜700万円となっています。
アナウンサーの労働時間や就業形態は?
厚生労働省 job tag(職業情報提供サイト) のデータによると、アナウンサーの労働時間は、平均で167時間となりました。
厚生労働省の発表した「毎月勤労統計調査 令和4年分結果確報」では、正社員を含むフルタイムの労働者(一般労働者)の総実労働時間は162.3時間であることから、平均的な労働時間に近いといえます。
とはいえ、アナウンサーが活躍する番組は早朝や夜間まであるため、担当する放送番組によっては勤務時間が不規則になることが多いです。
また、基本的には早出・日勤・遅出・宿直などのシフト制で働きますが、取材を行う場合は長時間勤務になったり、休日出勤をしたりするケースもあります。
就業形態においては、73.1%が「自営、フリーランス」で最も多く、次いで23.1%で「正規の職員、従業員」が続く形となりました。
女性の活躍の場が多いアナウンサーですが、働きやすさや処遇の向上を求めて、正社員からフリーのアナウンサーに転身するケースが多いようです。
また、アナウンサーとしての知名度が高くなったことから、幅広いジャンルに挑戦するために、フリーアナウンサーとして独立するケースもあります。
フリーのアナウンサーの場合は、仕事量によって収入や労働時間にも変動が出てきます。
近年ではテレビだけでなくネットでのメディア発信がより普及されるようになったことから、放送内容も多岐にわたっており、アナウンサーの活躍の場も広がりつつあります。
アナウンサーになるためには学歴は必要?入社後の流れは?
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アナウンサーは憧れの職業であることから「アナウンサーになるのは難しい」と思っている人も少なからずいるでしょう。
では、アナウンサーになるためには、何か就業条件などが設けられているのでしょうか。
結論からお伝えすると、アナウンサーとして入職するにあたって、学歴や資格は必要とされていませんが、大卒者が多い傾向にあります。
実際に、厚生労働省 job tag(職業情報提供サイト) のデータによると、アナウンサーとして実際に働いている学歴として、71.4%が「大卒」となっています。
また、アナウンサーになりたい場合は、アナウンサー養成機関で研修を受けたうえで、入社試験に臨むケースが多いようです。
入社後は、日本語の正しい発声・発音・アクセントや、ナレーション、ニュースなどについて学びます。
入社1年目〜2年目から重要な仕事を任されるケースもあり、年齢を重ねるごとに管理職や経営に関する業務に携わることもあります。
なお、前述したとおり、アナウンサーは勤務形態が変則的なことが多いため、体調管理がしっかりとできる人が向いているでしょう。
また、アナウンサーは一人で行う仕事ではなく、スタッフや技術陣と共同で仕事を進める必要があるため、協調性も大切になります。
狭き門のアナウンサーだが可能性は無限大
本記事では、アナウンサーの平均給与や労働時間など、職業実態について解説していきます。
アナウンサーは人気職であるため、アナウンサーになれるのは狭き門ですが、年収は40歳代で約700万円であることから、夢がある仕事であるとうかがえます。
一方で、勤務形態が不規則であったり、少なからずメディアに露出したりすることから、大変な部分も少なくないでしょう。
とはいえ、他の職種よりもフリーランスに転身がしやすく、携われる仕事は多岐にわたることから可能性は無限大ともいえます。
「アナウンサーに興味がある」「アナウンサーになりたい」という方は、本記事を参考にアナウンサーの実態について今一度確認しておきましょう。
参考資料
- 厚生労働省 job tag(職業情報提供サイト)「アナウンサー」
- 国税庁「令和3年分 民間給与実態調査」
- 厚生労働省「毎月勤労統計調査 令和4年分結果確報」
- 株式会社リクルート就職みらい研究所「就職プロセス調査(2024年卒)2023年8月1日時点 内定状況」
太田 彩子