新NISA「つみたて投資枠」が始まるにあたっての注意点3つ

つみたてNISAは2023年末で終了し、2024年からは新NISAが始まります。

新NISAはつみたてNISAや一般NISAが合体してさらにパワーアップした制度です。年間最大で360万円(成長投資枠240万円とつみたて投資枠120万円)まで投資ができ、非課税期間も無期限となります。

出所:金融庁「新しいNISA」をもとにLIMO編集部作成

改正点が多い新NISAですが、つみたてNISAをしている人が新NISAを始めるにあたって注意すべきこともあります。注意点を3つ紹介します。

注意点1.現行のつみたてNISAは新NISAの外枠になる

現行のつみたてNISAで運用している分については、新NISAの外枠で運用を続けることになります。

そのため、現在つみたてNISAで運用している商品の非課税期間は20年間で終了します。

新NISAが始まるからといって、つみたてNISAで保有している商品の非課税期間が無期限になるわけではないため注意しましょう。

注意点2.つみたてNISAの商品を売却する必要はない

新NISA開始にあたって、つみたてNISAの商品を売却する必要はありません。

つみたてNISAと新NISAの非課税枠は別ものです。つみたてNISAで保有している商品を売却したからといって、新NISAで購入できる金額が増えるわけではないため注意しましょう。

2023年につみたてNISAで購入した商品は、2042年末まで非課税で運用可能です。

注意点3.無理に積立投資額を増やさない

新NISAが始まったからといって、無理に投資額を増やさないようにしましょう。

新NISAのつみたて投資枠は、年間で投資できる金額が120万円ですから、月10万円の投資も可能です。

ただし、投資にはリスクが伴います。一時的に価格が大きく下落する可能性もゼロではありません。

そのため、投資はあくまでも余剰資金でおこないましょう。投資で損をしても誰かが責任を取ってくれるわけではないため、注意が必要です。