4. 資産寿命を延ばすコツ2選を伝授
60歳代のお金事情に密接に関わる「貯蓄」「退職金」「年金」について解説しました。
いずれも厳しい場合、資産寿命を延ばして資産を守るという視点も重要になります。
最後に資産寿命を延ばすコツについて2つ紹介します。
4.1 金利を味方につける
まず1つ目は金利を味方につけることです。
例えば1000万円の資金を1%で運用することが出来れば、1年間に10万円の利息が期待でき、6%で運用できれば60万円の利息が生まれます。
仮に10万円を取り崩すと仮定すると、6カ月分の資金が利息分で補える計算です。
このように高い金利で運用出来れば、資産を取り崩すスピードを遅らせることが可能です。
4.2 時間を味方につける
2つ目は時間を味方につけることです。
仮に高い金利で運用が出来たとしても、短い期間だと十分な効果は期待できません。
1000万を6%で運用できたとしても、1年では60万円ですが、10年だと600万、20年だと1200万と大きくなります。
さらに複利で運用できれば、さらに増やすことも可能でしょう。
金利を活かすためには時間も味方につけることが重要なのです。
5. 老後に向けて資産寿命を延ばすコツを考えよう
老後に必要とされる「2000万円」という数字はあくまで目安ですが、昨今の物価高や、寿命の延びを考えると老後資金の準備は必要です。
低金利の日本では、普通に預金をしているだけでは金利を期待することが出来ません。
例えばNISAなどの資産運用を検討してみましょう。もちろん様々な商品があるため、自分にあった仕組みを探すことが重要です。
また、時間も重要ですからなるべく早い内から始めていくことも心がけましょう。
自分の老後は自分達で準備する時代になっています。しっかりと準備をして長い老後生活に備えましょう。
参考資料
徳原 龍裕