ウォーターガーデンとは水辺に生息する植物を集めた庭。
池の周りに水生植物を植える庭作りは、日本古来の和風庭園ではなじみ深い手法です。
今回は庭で水生植物を育てるコツや、清涼感のあるオススメの水生植物を紹介します。
水生植物の〈5つの分類〉がわかると選びやすい!
植物はもともと水の中に生息していましたが、長い年月をかけて陸上でも生活できるように進化しました。その後再び水に戻って生活するようになった植物があり、これらを総称して水生植物と読んでいます。
水生植物は「湿性植物」「抽水植物」「浮葉植物」「浮遊植物」「沈水植物」の5種類に分類されています。
- 湿性植物:根だけが水底にある植物で、水辺でなくても湿り気の多い土壌であれば地植えも可能。サギソウ・サワギキョウ・ハナショウブ・カヤツリグサなど。
- 抽水植物:根は水底に、茎や葉は水面に出して生育し、比較的背丈が高いものが多い。ハス・コウホネ・ミズバショウ・アシ・ガマなど。
- 浮葉植物:根が水底にあり、茎は水中に伸び葉や花を水面に浮かべて開く。スイレン・ヒルムシロ・アサザ・ガガブタ・ウォーターポピーなど。
- 浮遊植物:根を水中で伸ばし、浮袋のある葉は水面に浮かせて生息。ホテイアオイ・ウォーターレタス・サンショウモ・トチカガミなど。
- 沈水植物:根を水底で伸ばし、茎や葉も水中に沈下して花は水上で開花。カボンバ・バイカモ・セキショウモ・センニンモなど。
水生植物を楽しむ!清涼感あふれるウォーターガーデンの作り方
庭に池がなくてもウォーターガーデンを作ることは可能です。
準備するのは水鉢と粘土質の土。水生植物用の専用土も市販されています。水生植物を水鉢に植え込んだあと、水を入れます。
水鉢がない場合は水生植物を鉢植えにして、水を入れた大きな容器に浸けるという方法も。園芸店や専門のネットショップなどでは、オシャレな資材も販売しています。