●年齢別年収600万円以上の割合

年収600万円は社会人になって何年目くらいで達成できるのでしょうか。

古い資料になりますが、賃金構造基本統計調査にて、最後に賃金の分布が発表された令和元年度版にて、600万円以上700万円未満の年齢分布を確認してみましょう。

調査によると、実際に年収600万円以上を達成している年代は、35歳以上から少しずつ増え始め、50歳〜54歳のゾーンでピークに達しています。

調査結果を見る限りでは、少なくとも40歳くらいまで仕事を頑張り続けて、年収600万円が見えてくる流れとなっています。

50歳以上で急に割合が高くなるのは、責任ある役職に就く人が多いことも一因でしょう。

ここでも、男女間の格差は顕著にあらわれており、女性で年収600万円を達成しているもっとも多い年代は、50〜54歳、55〜59歳の1.1%が最高です。

年収600万円台の人たちの平均的貯蓄額

年収600万円台の人たちは、どの程度貯蓄をしているのでしょうか。

金融広報中央委員会の家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)の調査結果をもとに、二人以上の世帯の年収500万円〜700万円未満の貯蓄額を【図表2】にまとめました。

貯蓄額は幅広く分布していますが、もっとも多いのは3000万円以上の13.5%です。

次いで1000〜1500万円未満の10.6%、500万円〜700万円未満の9.7%と続きます。

500万円以上から割合が増えており、調査結果からは、年収600万円以上の収入を得ている人は、貯蓄もしっかりしていることがわかります。