年収600万円の生活レベルをシミュレーション
年収600万円の月収は50万円となり、税引き後の手取り額は概算で39万円です。
月の手取り39万円を基本として、支出の情報をもとに年収600万円の人の生活レベルを推察してみましょう。
住宅支出については、持ち家と賃貸のケースがあり、家賃の公的資料がないためシュミレーションからは除外しています。
各々のケースと照らし合わせてシュミレーションしてみてください。
●食費や水道光熱費
総務省の2022年家計調査報告によると、食費の平均は単身世帯で4万3276円、二人以上の世帯で8万1888円となっています。
水道光熱費の平均は、単身者が1万3098円、二人以上の世帯では2万4524円です。
食費や水道光熱費の平均を【図表3】にまとめました。
●教育費
ファミリー世帯では、子供に高等な教育環境を用意したいと考える場合、世帯年収600万円では生活にゆとりがなくなるかもしれません。
大学進学を想定すると子供一人あたりにかかる教育費は、最大で約2000万円です。
今後想定される世帯年収をもとに、子供への教育プランは早い段階で計画しておいたほうが良いでしょう。
各世帯によって差はありますが、単身者や子供がいない世帯では、教育費の負担がない分、年収600万円あればゆとりある生活が送れます。
年収600万円は裕福とはいえない可能性も
年収600万円を超える人は、日本では全体の21%程度しか存在しません。
それにもかかわらず、子供がいるファミリー世帯では、世帯年収600万円でも状況次第では生活が圧迫されるこもあるとわかりました。
住む場所や教育環境によって支出は大きく変わりますので、年収に応じた適切なライフスタイルを確実に探し当てたいところです。
スリムな生活を維持できるよう、適宜収入と支出のバランスを見直しつつ、お金の使い方をよく考えた生活を心がけましょう。
参考資料
- 国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」
- 厚生労働省「令和元年度 賃金構造基本統計調査」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」
- 総務省「家計調査2022年平均結果の概要」
LIMO編集部