4. 8月支給の年金が「約45万円」なら老後は安泰?
年金が「約45万円」と聞くと、かなりの高年収に思えるものです。
しかし、一ヶ月あたりでは22万5000円。しかも夫婦2人での合計です。
さらに気を付けたい点として、45万円がそのまま手取り額になるわけではないことにも注意しましょう。年金からも税金や保険料は天引きされます。
実際の振込額は、年金振込通知書で確認できます。
「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」の数字も額面での記載になるので、注意しておきましょう。
5. 年金だけに頼らず自助努力を
今回は年金制度の確認と、夫婦で約45万円年金が受け取れるモデルケースについてみていきました。
45万円の年金と聞くと十分に受け取れているように思えますが、2か月分の支給になりますし、そこから税金や保険料などがひかれることを考慮すると決して高いとは言えないかもしれません。
それどころか、多くの世帯では年金だけでの生活は十分とはいいがたい現実もあります。
老後の生活にゆとりを持つためには、今のうちからできる準備が必要になります。
例えば、iDeCoやつみたてNISAなどの準備方法があげられます。
これらの資産運用にはリスクは伴いますが、リターンも期待できます。
資産運用を始めるにあたっては、自分にはどの方法があっているのか、どの程度のリスクまでは許容できるのかを情報収集していくといいかもしれません。
豊かな老後生活の為にも知ることから始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
大庭 新太朗
執筆者
千葉工業大学卒業後、株式会社LOFTに入社、その後東京海上日動あんしん生命保険に入社し、4年間保険営業を経験。現在は個人向け資産運用のコンサルティング業務を行う。幅広い世代への資産運用のアドバイスにおいて、バランスを考えた提案が強み。一種外務員資格(証券外務員一種)を保有。
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年9月4日更新)